壁はしっくりくる漆喰で仕上げたい

漆喰と聞くと、聞いたことはあるけど何だっけといった感じかもしれません。今はそれほどポピュラーな建材ではありませんが、もともと壁の上塗りや、瓦の接着、石やレンガの目地をふさぐのにも使われます。お城やお屋敷の白壁に使われていますと言えばわかりやすいでしょう。

神話の時代から接着剤として知られており、バベルの塔やピラミッドにも使われています。日本でも古くは高松塚古墳の壁画などにも使われており、室町時代に来日した宣教師はキリスト教国において見たことがなき白き壁と評し、「天国に入りたる感あり、世界の大部分にかくの如く美麗なるものありと思われず」と手放しで大絶賛をしています。

きっと木造建築が中心であった日本では、漆喰の持つ耐火性能が高く評価されて独自の発達をしていき、外壁が石やレンガ中心のヨーロッパとは違って、接着剤としてではなく建材として重要な地位を占めて進化していったのでしょう。在来木造工法とともに急速に衰退した漆喰が、しっくりくる建材として最近見直されているのです。